短歌を紹介する
どこでそんな服をみつけてくるのだろうこのひとにわたしをぶつけよう
雪舟えまという人の、「たんぽるぽる」という歌集。装丁は名久井直子で、カバーを広げると大きな丸いたんぽぽの花みたいになる。
ひとつひとつの単語は誰にでも意味がわかる言葉なのに、それらが組み合わさってひとつの歌になることで、なんだかすごいなにかになってしまう。でも、言いたいことはわかる。本当にわかってるかどうかはあやしいけど、自分なりに納得できる。僕だって、いつも誰かにわたしをぶつけたいと思っている。「どこでそんな服をみつけて」きたのかというようなひとがいたら、なおさらだ。
君がもう眼鏡いらなくなるようにいつか何かにおれはなります
いつか何かにおれもなりたい。何でもいい。「君がもう眼鏡いらなくなる」なら、なおさらだ。 #本
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